睡眠障害による仕事への影響

睡眠

今回は、睡眠障害による“仕事”への影響をみていこうかと思います。

≪仕事への影響≫

睡眠障害と仕事の関係ですぐ結びつくのは、「生産性」ですよね。

そうです。寝不足の社員は生産性が低くなるのです。

もちろん生産性が低いことは問題なのですが、加えて問題なのが、自分が寝不足のときは簡単な仕事を選んでいることも、仕事の効率が落ちていることも自覚していないという点です。

生産性は低いわ、仕事の選択もできないわで、会社にとってはたまったもんじゃない状態です。

それだけに留まりません。

睡眠不足の従業員は、自分のミスを他人のせいにしたり、他人の手柄を横取りしたりする傾向も強くなってしまうんだとか。

足を引っ張り合う状況が目に浮かびますね…。

もちろん、このように会社に損害がでるのはもちろんのこと、自身にも影響がでてくることもわかっています。

プリンストン大学が909人の女性を調べた研究では、睡眠の質が悪くなるほど幸福感が減り、仕事のプレッシャーに弱くなりがちだったとのこと。

もう踏んだり蹴ったりですね。

また、現代では「プレゼンティーイズム」という問題もあるのだとか。

プレゼンティーイズム;『疾病就業』とは、出勤しても、頭や身体のなんらかの不調のせいで本来発揮されるべきパフォーマンスが低下している状態のことを言います。

これもまた問題ですよね。

プレゼンティーイズムの主な原因は、肩こり、腰痛、頭痛、胃腸の不調、軽度のうつ状態、花粉症などのアレルギーなどと言われています。

これらの原因は、ぐっすり眠れれば改善が期待できるものばかりですので、すぐにでも睡眠の改善に取り掛かりたいところ。

ここまでの話を見てみると、『健全な眠りが、健全なビジネスを生む』ことがわかりますね。

実際に、Googleなどの大企業は昼寝を推奨するなど睡眠に力をいれていると。

それはなぜか。

それは、睡眠を重視するほうが、儲かるからです。

まあ、考えてみれば当たり前ですよね。

生産性が高い社員が働く環境のほうが、そりゃ儲かりますもんね。

もちろん儲けだけではなく、社員の満足度などにもプラスの作用があるからでしょう。

お金への影響

では、睡眠不足や睡眠の質が悪い状態で働いていると年収に影響はでてくるのでしょうか。

なんとなく予想はつきそうですが。

全米の労働者と賃金を調べたところ、平均して睡眠時間が多いほど収入も多くなることがわかりました。

そりゃそうですよね。

逆に睡眠不足の人は、経済感覚が狂ってしまい、よりリスクの高い投資やギャンブルに手を出しやすくなることもわかっています。

睡眠時間が足りないと脳内の警報システムが壊れ、目の前の報酬に飛びつきやすくなってしまうのですね。

【まとめ】

・睡眠障害は、「生産性の低下」を招く

・睡眠不足の人は、自分が寝不足のときは簡単な仕事を選んでいることも、仕事の効率が落ちていることも自覚していない

・睡眠不足の従業員は、自分のミスを他人のせいにしたり、他人の手柄を横取りしたりする傾向も強くなってしまう

・睡眠の質が悪くなるほど幸福感が減り、仕事のプレッシャーに弱くなりがち

・睡眠に問題のある状態で働いていると、収入も下がる

・睡眠に問題があると、よからぬ支出も増える

【クイズ】

Q1:睡眠不足で生産性の低下が起こっても、その分余計に働けば生産性は取り戻せる。〇か×か。

Q2:睡眠の質が悪くなるほど幸福感が減り、仕事のプレッシャーに弱くなりがちになる。〇か×か?

Q3:睡眠不足になるほど働けば手元のお金は増える。〇か×か。

回答

Q1の正解:×

 もちろんそんなことはないですね

 睡眠不足の人は、自分が寝不足のときは簡単な仕事を選んでいることも、仕事の効率が落ちていることも自覚していないので、差は広がっていくばかり…ですね

Q2の正解:〇

 その通りですね

 実際にプリンストン大学が909人の女性を調べた研究で明らかになっております

Q3の正解:×

 増えないでしょう

 睡眠に問題のある状態で働いていると、収入が下がることがわかっていますし、睡眠に問題があると、よからぬ支出も増えるので下がる一方なのでは…

今回は、睡眠障害による人間関係への影響をみてきました。

短くてすいません。

ここまでの睡眠シリーズでは、睡眠の状態が悪いとどうなるかをみてきました。

では、実際の質のいい睡眠とはどのようなものなのでしょうか。

次回は、そんな質のいい睡眠に関してみていきたいと思います。

『健康情報を手に入れて、今日も健やかに楽しく過ごしていきましょ~。ではまた。』

参考文献

『よく眠るための科学が教える10の秘密』リチャード・ワイズマン著

『スタンフォード式 最高の睡眠』西野 精治著

『賢者の睡眠 超速で脳の疲れを取る』メンタリストDaiGo著

『一流の睡眠』裴 英洙著

『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー著

『世界の最新論文と450年企業経営者による実践でついにわかった 最強の睡眠』西川 ユカコ著

『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ショーン・スティーブンソン著

『最高の体調』鈴木 祐著

『ぐっすり眠る習慣』白濱 龍太郎著

『世界最高のスリープコーチが教える 究極の睡眠術』ニック・リトルヘイルズ著

『Sleep,Sleep,Sleep』クリスティアン・ベンディクト著 ミンナ・トゥーンベリエル著

『最高のリターンをもたらす超・睡眠術 30のアクションで眠りの質を高める』西野 精治著 木田 哲生著

『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』鈴木 祐著

『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』田中奏多著

『熟睡者』クリスティアン・ベンディクト著 ミンナ・トゥーンベリエル著

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