今回は、『共食』に関してみていこうと思います。
食卓を囲んで家族団欒を楽しむことには健康につながるいいことがたくさんあるそうです。
≪家族団欒が健康につながる≫
夕食はみんなで食べよう
いきなりですが、みなさんは家族と一緒にご飯を食べていますか?
共働き、残業、職場が遠いなど、さまざまな理由があって家族と食を共にできない方も多いのかなと思います。
ですが、こんなこと書くぐらいですから、何が言いたいかは察していただけているかと。
せめて夕食ぐらいは家族団欒がいいみたいです。
農林水産省の「食育に関する意識調査」(平成30〈2018〉年度)によると、家族と一緒に「ほとんど毎日食べる」人の割合は朝食57.3%、夕食67.2%となっています。
3人に1人はなかなか毎日家族と食を共にするのが難しいということですね。
しかし、家族や友人などと一緒に食事をする“共食”はメリットが多いんだとか。
「きまって家族と一緒に夕食を食べる人は、果物と野菜を食べる頻度が高く、炭酸飲料や加工食品を飲食する頻度が少ない」という調査結果や、「家族で夕食を摂る頻度が増すと、健康が増進され、病気から身体を守るさまざまな栄養素の摂取量も増える」なんていう調査結果も。
食を共にするだけでこれだけメリットが得られるのですから、“共食”はありがたいものですね。
メリットは大人だけでなく、もちろん子供にもみられるそう。
いくつか調査結果がありますので、見ていきましょう。
「朝食、昼食、夕食のいずれかを週に4回以上家族と一緒に食べた子どもは、(1週あたりにつき)5回以上の果物や野菜を食べた割合が80%を上回った」と。
似たようなものにはなりますが、「週に4回以上家族と一緒に朝食を食べた子どもには、果物と野菜をたくさん食べる傾向が見られた」というものもあります。
週に4回以上共食すると、健康的な食事ができるようになるということですね。
他にも、「週に3回以上家族と一緒に食事を摂る子どもや若年成人は、3回未満のグループに比べて健康的な体重の枠内に収まる傾向にあり、健康的なものを食べ、規則正しく食事を摂っている」という報告や、「家族と一緒に食事を摂る機会が多かった子どもたちは、摂食障害に陥る確率が著しく低かった」なんていう報告も。
最高の食べ物を手にすることができないとしても、家族揃っての食事を決まり事とし、一緒に食べる機会を増やせば、親も含めた家族の健康状態が飛躍的に改善できるということですね。
食べる環境も意識しよう
プラスして、食べる環境も子供に影響を与えるみたいです。
家族で食卓を囲んでいる時に、テレビを一切もしくはほとんど観なかった子どもは、炭酸飲料やポテトチップスを飲食したい気持ちがそうでない子どもに比べて著しく低いという調査結果もあります。
逆に、テレビをよく観る子どもはCMで流れる食べ物を食べる頻度が多く、テレビの視聴時間の1時間単位の増加は、1日あたり167kcalの摂取カロリー増に関係する、なんていう報告もあるくらいです。
食べる環境も非常に大事だということが分かりますね。
“共食”を増やそう
これまでに見てきたように、やはり“共食”はメリットが多いようですね。
仕事と子どもを持つ人が家族と一緒に食卓を囲むと、オフィスでの長時間勤務から生じた緊張や重圧が軽減されるからなのでしょう。
愛する人と一緒に食事を摂ることは、健全な食生活をもたらすということです。
子どもや年配者はもちろん、その中間の年齢の人々にとっても、家族と一緒に食事する回数を意識して増やすことが、健康の問題を解決する一助となるのは間違いないと言えるでしょう。
収入が食に与える影響
ここで、日本人が毛嫌いするお金の話をさせていただこうと思います。
少し悲しい調査結果からみていこうと思います。
「低所得の環境で生まれると、肥満になるリスクが大幅に増加し、それがひいては貧困から抜け出せないリスクを高める」という報告があります。
なんとまぁ悲しい報告ですよね。
でも、まだ諦めるには早いです。
こんないい報告もありますので、安心してください。
「健康的な環境で過ごす時間や健康的な活動が増えると、脳内のシナプスの結合が実際に変化する」と言われております。
ですので、生まれた環境はしっかりと受け止めた上で、これからの環境を行動で変えていけば、健康は手に入れられますので、知識を吸収してどんどん行動していきましょう。
【まとめ】
・家族と一緒に夕食を食べる人は、果物と野菜を食べる頻度が高く、炭酸飲料や加工食品を飲食する頻度が少ない
・家族で夕食を摂る頻度が増すと、健康が増進され、病気から身体を守るさまざまな栄養素の摂取量も増える
・朝食、昼食、夕食のいずれかを週に4回以上家族と一緒に食べた子どもは、(1週あたりにつき)5回以上の果物や野菜を食べた割合が80%を上回った
・週に4回以上家族と一緒に朝食を食べた子どもには、果物と野菜をたくさん食べる傾向が見られた
・家族で食卓を囲んでいる時に、テレビを一切もしくはほとんど観なかった子どもは、炭酸飲料やポテトチップスを飲食したい気持ちがそうでない子どもに比べて著しく低い
・テレビをよく観る子どもはCMで流れる食べ物を食べる頻度が多く、テレビの視聴時間の1時間単位の増加は、1日あたり167kcalの摂取カロリー増に関係する
・家族と一緒に食事する回数を意識して増やすことが、健康の問題を解決する一助となる
・健康的な環境で過ごす時間や健康的な活動が増えると、脳内のシナプスの結合が実際に変化する
【クイズ】
Q1:家族で食卓を囲むことで摂取量が増えるものとして誤っているものはどれか。
①果物 ②野菜 ③加工食品
Q2:家族と一緒に食事する回数を意識して増やすことが、健康の問題を解決する一助となる。〇か×か。
Q3:健康的な環境で過ごす時間や健康的な活動が増えると、脳内のシナプスの結合が実際に変化する。〇か×か。
回答
Q1の正解:③
家族と一緒に夕食を食べる人は、果物と野菜を食べる頻度が高く、炭酸飲料や加工食品を飲食する頻度が少ないと報告されています
また、家族で夕食を摂る頻度が増すと、健康が増進され、病気から身体を守るさまざまな栄養素の摂取量も増えるとのこと
Q2の正解:〇
その通りです
Q3の正解:〇
その通りです
今回は、『共食』に関して簡単にまとめてみました。
“家族団欒”って大事なんだとしみじみと感じた今日この頃…。
次回からは、テーマを変えて『運動』に着目していこうかと思います。
次回以降もよろしくお願いします。
『健康情報を手に入れて、今日も健やかに楽しく過ごしていきましょ~。ではまた。』
【参考文献】
『食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術』満尾 正著
『食欲人』デイヴィッド・ローベンハイマー著
スティーヴン・J・シンプソン著
『食事のせいで、死なないために』マイケル・グレガー/ジーン・ストーン著
『人生が変わる 神レシピ』メンタリストDaiGo/つっしー著
『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』鈴木 祐著
『EAT-最高の脳と身体をつくる食事の技術』ショーン・スティーブンソン著
『死ぬまで若々しく健康に生きる老けない食事』スティーブン・R・ガンドリー著
『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』アイザック・H・ジョーンズ著
『細胞が生き返る 奇跡の「脂」食革命』ジョセフ・マーコーラ著
『DNA再起動 人生を変える最高の食事法』シャロン・モアレム著
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